ブログ・エッセイ


家庭菜園、夏野菜、ナス、顔がナス、ズッキーニ、ピーナツカボチャ、白菜、大根

家庭菜園では、例年ナスの収穫が順調なので今年は思い切って減らして4本だけを植え付けた。ところが思いがけず不作で、日々の糠漬けの材料にも事欠く始末だ。
昨年、一昨年またその前の年でも、冷蔵庫がいっぱいになるほどにナスが取れた。「こんなに毎日ナスを食べていて大丈夫でしょうか、顔がナスになってしまいませんか?」と人間ドックのお医者さんの問診時に尋ねたほどだ。お医者さん先生曰く、「まあなんでもほどほど、ということでしょうな」。なるほどのお答えだったが、ほどほどの回答で満足のいくものではなかった。
夏野菜の前半7月には中玉トマトやミニトマトはまずまずだったが、ピーマン系はすぐに立ち枯れ病のようになって枯れた。種から頑張って育てたズッキーニは思いのほかうまくいったが、収穫は一時なので終わってしまった。冬まで保存がきくカボチャに力を注いでいるが、ピーナツカボチャ以外はなかなかうまくいかない。
結局のところ、我が家の夏野菜は、モロヘイヤ、空心菜、ツルムラサキの御三家と、オクラばかりだ。だから料理と言ったら、これらを刻んでお焼きにして食べている毎日だ。さすがに奥方もお気に召さない模様で、顔つきが険しくなってきた。基本的にはこうした野菜、つまり例年はそこそこ取れるが今年は不作といった野菜でも店では買わない方針だからな。娘からは、「お父さんのところの食卓はまずしい」と言われる始末だ。まあ仕方がない。
そして9月になり、そろそろ白菜、大根といった冬野菜の種まき、植え付けだ。だがこう暑いとちょっとためらってしまう。大根は試しに少し蒔いてみた。芽を出すのは難しくないが、農薬を使わないからすぐさま虫の総攻撃だ。こう暑いと、全滅だろう。虫に食われたらまた蒔く。そのうち何本かが生き残るからその間隙にまた蒔く。
白菜は例年苗を買うから、まだ早いかなと二の足を踏んでいる。車をやめたから、買い出しは自転車だ。店までは30分ほどもかかるから、ホイホイとは行けない。もう少し待つことにしよう。来週にでも、一時間ほどかけて国会図書館まで自転車で出かけて、すこし調べ物をして、その帰りに愛栽家族という苗屋さんに寄って買って来よう。
しかしそれにしてもこんなに暑いと家庭菜園の予定もくるってしまうではないか。 2023年9月12日 記