ブログ・エッセイ


早起き家庭菜園、白菜茄子と・大根の虫取り、ゴーヤ、モロヘイヤとツルムラサキと空芯菜

歳をとって来ると寝るのも体力がいるというが、そうしたことがよく理解できる歳になった。寝つきは悪くないのだが、夜明け前に目が覚める。トイレに行ったりすると、それからなかなか眠れない。しょうがないから安眠剤がわりとして録音している「中国語ラジオ講座」を聞きながら、うとうと。

今時分の京都の夜明けは6時前ぐらいかな。盛夏は5時前後には明るくなったから、暑くなる前にと思ってなるべく早く畑に行っていたが、その癖が今もついてしまって、早朝の家庭菜園だ。というより、夕刻になると疲れて、畑に出かけるのが面倒になったりしてしまうから、できれば大仕事は朝のうちに済ませておく方が、精神衛生上よいのだ。

今の時期は、白菜と大根の虫取りが一大仕事。薬は使わないというのが、わたしたちの農園の約束事だから仕方がない。白菜は種からやっても無理だから苗を買った。それでも早やレース状態だ。もう北側の4本は枯れてしまいそう。他の苗も危うい。

朝に苗の根元をみると、葉食い虫というのか、黒くて丸く小さな虫が、なんというか、集まって朝のミーティングをやっているように、固まってたむろしている。これを割りばしでひとつずつ捕獲するのだが、キリがない。あたかも、いま作業をしている『戦前期外地活動図書館員人名辞典』のように、一度通して見直しても、次に見たらまた新しいデジタル資料や書誌があげられているという、そんな状況だ。ま、すこし事情は違うな。こっちはありがたい進展だから。

ともあれ、一度、白菜・大根・聖護院大根・山東菜と、順次めぐってスタート地点に戻ると、また一からのタスクだ。山東菜といったがこれはほぼ全滅。聖護院も激しく危うい。つまり全部が危険水域以上ににあるということか。挙句の果ては、葉食い虫に散々食われて生き残った野菜を食べることになるのだが、これも毎年の習いだから仕方ない。

そんななかで、現時点での収穫は茄子とゴーヤ、それにモロヘイヤとツルムラサキと空芯菜ばかりだ。モロヘイヤはそろそろ花が咲いてきたから、種に毒があるというのでやめないといけない。

冷蔵庫に入らなくなってくるとやむなく、茄子の煮浸し風のものを作る。二つか四つに縦割りに切り、それに切り目をいれて皮部分を下にしてフライパンで焼いて、ある程度柔らかくしたものに、出汁と醤油、生姜、唐辛子などをいれてもう少し柔らかくして、つまり煮浸しにする。簡単にできるし、そこそこおいしいからこれが大量消費の簡単料理。

ゴーヤは定番のチャンプルと佃煮、それにサラダばかり。このブログを見つけた卒業生がメールをくれて、「トースターで焼く」、「揚げてゴーヤチップス」、「ゴーヤの砂糖漬け」など教えてくれた。このうち揚げたわけではないが醤油・みりんなどに漬けてカタクリ粉をまぶして焼いた「ゴーヤチップス」はやってみた。なかなかおいしい。

モロヘイヤとツルムラサキと空芯菜は、お焼きや胡麻和え、炒め物などそれぞれの料理をやっていたのだが、最近は面倒になり、三種を刻んでお焼きにしている。卵を奮発して紅ショウガをいれ、返りちりめんかアミ、それを出汁で溶いたものを焼く。もう飽きてきたが、まずまずおいしい。先般はこれを団子状にして、鍋にいれてみたが、うまく固まらず鍋のおつゆがドロドロになり、目も当てられないことになった。

ともあれ、こうした野菜も、そろそろ最盛期を終えて、終盤、いささか寂しいが、少しは心穏やかになるかもしれない。     2016年10月2日記