ブログ・エッセイ


家庭菜園、白菜、キャベツ、調理、菊菜、大阪白菜、消化不良

早稲(わせ)の白菜がとれ始めた。キャベツも順次収穫している。以前に書いたように、白菜の苗もキャベツの苗も「腕をあげた」ようで、へたくそなわたしでも、そこそことれるようになった。腕をあげたのはあくまでも、白菜やキャベツの「苗さま」である。
これまで、ながいいあいだ、満足に巻いた白菜やキャベツがとれなかったものだから、こうして立派に巻いた白菜やキャベツを収穫してみると、どうも外葉を捨てるに忍びない。葉虫などを箸でつまみ取っては、「遠流の刑」に処して草むらに放逐する、といった日々の手間と努力などを考えると、むげに外葉を捨てる気には到底ならない。葉は中の方まで虫にやられているし、フンがついたりして汚いことは汚いのだが、そうかといって、どんどんむしって捨てていては食べる部分がまことに小さくなってしまう。
杉浦民平氏も、キャベツは外の緑色の部分こそが美味しいとおっしゃっているではないか。そんな民平氏の論に力を得て、この白菜の外葉は細切りにして豚肉スープに、キャベツは細切りにして湯がいたりレンジでチンしたりして柔らかくした上でコールスローにしたりした。
ところが、そんなせいでもあるまいが、一週間ほど前に奥方が下痢をし、もどして寝込んでしまった。おそらくウイルス性の風邪であろうとは思う。とは思いながら、ひょっとしたら、この固い外葉の調理を食べたことからで胃腸をこわして消化不良を起こしたのではないかと不安になる。
思い起こしてみると、白菜やキャベツばかりではなく、ニンジン葉もお焼きにしたり、大根葉も湯がいて梅干しとかつお節であえて食べてるしなあ。ふつうは捨てる部分だしなあ。
秋に取れるジャガイモとて、小さいものは中毒になるというので捨てて、ピンポン玉より大きいものを食してはいるものの、もったいないと思い始めたら、この基準値のピンポン玉の直径もだんだん小さいものになっていったしなあ。不安がはいっぱいだ。
だが、よいきざしなのだが、昨日あたりから奥方もすこし食欲も出てきた。このまま快方に向かってくれたらよいのだが…。
とはいえ、我が家庭菜園には、ここまで書いてきた葉物野菜のほか、大阪白菜・菊菜・菜花なども控えている。同じものばかりで、収穫したら食べないわけにはいかないし、どうしたものかと、思案投げ首である。 2023年12月15日 記