ブログ・エッセイ


家庭菜園、撤退、撤回、腰痛三人組

今借りている畑、四周の畔やアプローチの草刈りなど、手に負えなくなったことから、三人で話し合って今年度いっぱいでお返ししようとの結論に至ったことは先に書いた。そしてその結論をもって昨日の日曜日、もう一人のメンバーと地主さん宅にあいさつに出かけた。
いろいろと当方の事情を話したのだったが、地主さん側も、今の畑は田んぼにするには少し狭いし、周囲が他人の農地でもあり、借りてくれるのはあり難いと思っている、草刈りなら当方でやるから続けてくれるとありがたいのだがと逆に申し入れをされてしまった。そんなことから、借り手三人組の決意もグラグラっと揺らいでしまって、結果的にはもう一年やることになった。
三人とも家庭菜園はやりたいと思っているわけで、ただ腰痛の持病を抱えているので、とりわけ草刈り作業がしんどい。そんな理由から、今の畑から撤退しようとの結論だったものだから、その理由の一つの草刈りについて打開策を提示され、わたしたちの撤退結論が、グラグラグラと音を立てて揺らぎ崩壊にまで至ったというわけだった。
三人組は、それぞれに、すべり症・ぎっくり腰・坐骨神経痛と、三様の腰痛を抱えていて、わたしも昨年暮れから正月にかけて、坐骨神経痛で下半身にしびれがきていささかつらかった。話し合いの結果、草刈りはします、一年ごとの更新にしましょう、ということになった。
優しく物分かりのよい地主さんでよかった。たぶん地主さんの方も、わたしたちのことを同じように感じてくれているのではないかと思っている。
年末には、一度は撤退との結論が出たことから、秋に植えこんだにんにくは、我が家の庭に移し替えてしまった。仕方ない、まあこれはこのままで育ててみよう。畑には来春に収穫予定の苺もランナーを植えたので、これはこのままで行くことができる。
今後どのようになるかはわからないが、地主さんの期待に応えるためにも、ぼつぼつでも、「家庭菜園の畑」ほどのレベルを保持したいものだと考えている。
それにしても、優柔不断の腰痛老人三人組であった。お笑い老人三人組になってしまった。 2023年1月16日 記