ブログ・エッセイ


バロン吉元、柔侠伝、日経新聞

奥方の友だちどおしの話で、朝日新聞より日経新聞の方が文化欄がおもしろいよ、ということから、このたび、読みなれた朝日新聞から日本経済新聞に鞍替えした。
鞍替えしても、とくだん不便もなく、そしてたしかに、最終面の文化欄が、充実していて楽しく読める。論説の記事も經濟方面に寄っているが面白い。
文化面の記事など、よくこんなに、メジャーとは言えない領域の書き手を探してくるなと、失礼な感心をしながら、読んでいる。なんというか、読者にこびたり、おもねったりしていないのがよい。
この間から、懐かしい漫画を紹介する連載コラムがあって、ここに、バロン吉元の、「柔侠伝」がでていて、実にうれしかった。
全冊ではないが、何冊かを持っていて、学生当時、下宿の数人で回し読んだ記憶がある。茜ちゃんがかわいい。いまでも風吹ジュンをみると、茜ちゃんを思い浮かべる。
そういえば当時は、カムイ伝も、いわばバイブルのようにして読んでいて、繰り返し読み、その全巻を、引っ越しのたびに、持って回っていた。だが、いつまでも持っていてもと思い、先般、元の勤務先の図書館に無理を言って受け入れてもらった。
ささやかなことだが、こんなコラムに出会うと、いろんなことが思い起こされて、まことに嬉しくなる。 (2017年7月24日)