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NEW!! 畑野菜 はざかい期、夏野菜

畑野菜 はざかい期、夏野菜
もうすぐ夏野菜の季節が来る。家でもトマトやきゅうりなどの種まきをしているが、いずれ苗も買って植え付けないといけない。
もうすぐ夏野菜、ということは、いま畑にはめぼしいものは何もない、ということと同じである。夕方畑に行くときに、奥方は、何か野菜を取ってくるように、と力強く注文をするのだが、今の畑には収穫物というものはない。
人参も小さいものまで残らず取って食べたし、大根も残った小さいものも葉っぱまで食べた。ちいさなつぼみまで摘まれた頼みにしていた菜花は、ようやく摘まれる心配から解き放たれて安心の満開だ。いつもは簡単にできていたチシャやリーフ類は最近どうもうまくいかない。どういうわけか菊菜も大阪白菜も今一つだ。カブも少し収穫はしたが十分に「カブ」にならなかったものは花をつけてしまったし、巻ききれなかった白菜は登頂に立派な花をつけてきた。
そうだな、白菜の花も立派な「菜花」だ。思い直してみると、カブだって大阪白菜だって花は「菜花」ではないか。そのように思いついて、これらの「菜花」を片っ端から摘んでいくこととした。そうすると、思いのほか集まって、小さいながらも袋一杯になった。これで菜の花のお浸しができる。
そういえば大きくならなかったキャベツも、ぼくだって食べられるよ、と語りかけている。うんうん、小さいながらも汚い部分を取り除けば、一、二度のキャベツの千切りにはなるな。。硬くて緑の葉っぱも細く切って湯がけば十分美味しい。これは杉浦明平の本で教えてもらった。
かくして我が家では、よその家では捨ててしまうような野菜が食卓を飾るのである。けっこう美味しいし、また野菜もちゃんとたべてくれてありがとうと言ってくれている。
これこそまさしく家庭版SDGsではなかろうか。
2023年3月23日 記