ブログ・エッセイ
NEW!! 『月刊撫順』『月刊満洲』の執筆者たち 46 板垣征四郎
46 板垣征四郎
板垣は昭和12年7月号(10巻6号)の巻頭に東条英機とともに「日本版の発刊を祝す」と題した祝辞を寄稿している。肩書は第五師団長 陸軍中将である。この文章で板垣は、自らが関わった満洲事変について、「両国の為に、又全亜細亜の為に誠に遺憾極り無き不祥事であったが」と書いた後、災い転じて福となったことは満洲国が成立したことだと続ける。そして『月刊満洲』が、この度日本版を刊行し、「満洲に於て試練せる所を提げて内地に臨まんとする、着眼の敏,意気の壮、まさに敬すべく賀すべきである」と述べる。
板垣は明治18(1885)年の生まれ。この時点では陸軍中将であるが、昭和13年6月陸軍大臣。昭和16年7月陸軍大将、昭和23年12月巣鴨プリズンで絞首刑。 2025年1月9日