ブログ・エッセイ


緑懇会、水間寺、京都ノートルダム女子大学卒業ゼミ生同窓会、生洲、仲源寺、正面通、高瀬川付け替え

一昨日(5月21日)は第三土曜日で久しぶりに緑懇会に参加した。緑懇会というのは、ノートルダム女子大元同僚の菅井啓之さんたちが主宰する森林観察の会で、近畿各地の里山を歩く会だ。シニアが多く、歩くコースもさして厳しいものではない。この会自体は、里山の樹木や森林を観察する会であるのだが、参加者は、こうした里山の推移や自然のありようなどに関心を持つ人たちだけでなく、樹木それ自体が好きな人たち、野山の花に興味を持つ人たち、茸類があると立ち止まって観察する人たちなど様々で、参加していても実に楽しい。主宰者の数人の先生がたによる森林の説明ももちろん興味深いのだが、それとは別に、これら各分野に詳しい人たちがあれこれと語り合っている場面に立ち会わせてもらうのも、それらはわたしなど知らない世界であるので、その話は実に興味深い。参加無料で出席確認もなく、いわば自己責任、現地をまわって記念の写真を撮った後は流れ解散となる。まことに融通無碍の気持ちの良い集まりなのである。
と言うわけで、今回の緑懇会は水間寺。10時に水間鉄道終点の水間寺駅が集合場所だ。水間寺では、その裏山の自然林などを歩いた。わたしは以前に一度、水間鉄道に乗り方がた訪れたことはあったが、その時は、この裏山を歩こうなどとは、ついぞ思わなかった。
裏山を歩きながら、森や林の変遷、人の手が入った林、そして人の手が入るといっても人工的というか意図的というかそんな植林がなされた林など、それぞれ説明を受けた。いつもながらよい勉強になった。
またそのとき、菅井さんのノートルダム時代の教え子も参加していたのだが、彼女、この度めでたく教員採用試験に合格したと聞いた。嬉しい知らせである。このように里歩きを体験して実地で知識を蓄えた彼女のような人が、先生として教育現場に立たれるということはほんとうに喜ばしいことだ。
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緑懇会からは連日になるが、昨日(5月22日)は、わたしの卒業ゼミ生が誘ってくれての同窓会だった。昼ご飯は、学生が予約しておいてくれた。木屋町押小路の路地を東に入った店で、鴨川に面した床だった。昨年も呼んでくれたので彼女らの消息はだいたい知れていたが、その後のことなど近況を交えながらあれこれと楽しく語らった。みな仕事に励んでいてなかなか頼もしい。今回は、その年のゼミ生6名のうち5名の参加だった。卒業して7年だという。
このゼミの同窓会、食事を終えたあとは少し町歩きをするというのが恒例になっている。わたしが教員時代、授業やゼミでの学びに、京都の町歩きを取り入れていたので、卒業生はそれを懐かしがってくれ、集まるとその近辺の町を探索しようという話になっている。
今回も、事前にコピーして来た『都名所図会』の挿絵や、京都の古地図を手に、木屋町高瀬川あたりの「生(いけ)洲(す)」」のことを説明したりした。名所図会には「生洲は高瀬川筋三條の北にあり」と記されているので、今のがんこ寿司内の源流から取り入れられて高瀬川筋を形成した三条小橋の北あたり、ちょうどこのお店からでた辺りなのであろう。
二条通から左回りで日銀・旧京都ホテル前を通ってホテル南側の長州屋敷跡、勧業場跡の石碑の前で明治維新期の京都の近代化の話をしたりしながら、高瀬川に戻り、その流れに沿って歩いて下ることにした。四条通に出ると通りを東に向かって四条大橋に出て、名所図会に描かれてある四条河原にぎっしりと並んだ小屋の挿絵を見ながら往時をしのび、おなじく挿絵にある井筒の八つ橋の北座あたりに出た。そこから、もとは「雨やみ地蔵」と言われいまは「目やみ地蔵」として名高い仲源寺にお参り。これは『花洛名勝図会』に挿絵がある。卒業ゼミ生のうち三人は、各地の寺社に参拝するごとに朱印を集めている。朱印帳をだして朱印をいただいて寺をあとにした。
高瀬川の流れにもどってさらに南下する。少し疲れてきたので五条通あたりでお茶にした。近くの「料理旅館鶴清」の宴会流れのお客さんであろうか、年配の人たち十数人が入ってきて店はたちまちいっぱい、そして賑やかになった。わたしたちも負けずに大声でしゃべって、かえって疲れたのだったが、もう少し高瀬川をくだらなければならない。
五条通を越えて正面通の正面橋あたりで立ち止まって、この通りの東の突き当りにある方広寺、豊国神社のことを話した。そういえばこの学生のゼミでは、フィールドワークと称して、方広寺や豊国神社、門前の大仏餠のこと、また耳塚や三十三間堂の太閤塀などを名所図会のコピーを手にしてを歩いて回ったことがあり、そのフィールドワークの報告文を大学のホームページに掲出した覚えがある。
もうすこし南下して東海道線の北あたり、高瀬川の付け替えがなされた箇所に出た。この高瀬川筋の付け替えは、その工事が始まったころからよく歩いて確認していたのでだいたいがわかっているつもりだったが、それでも以前の様子は薄れてきていて、だんだんと昔の流れはわからなくなりつつある。
昔の流れと付け替え後の流れが合流する箇所にでて、もう少し南下すると東海道線の鉄道の下にでる。それをくぐって線路の南側にでると、ここはJR奈良線、東海道新幹線、東海道線すべてが見られる超おすすめスポットだ。あまり関心のなさそうな元ゼミ生らをよそめに、二度三度とこの三列車がすれ違ったりしているシーンを眺めて楽しんだ。
夕方になり、福知山まで帰る学生もいて、また暑さのなかを歩いたことから、疲れても出てきたので、ここを終着地点として八条口に向かった。西口の改札口あたりで散会。よく歩いた。この時点で万歩計をみてみると、1万5000歩だ。まずまずよい運動になった楽しい一日であった。 2016年5月23日記